[≪特集≫下水道展’23札幌]ブースピックアップ②ヤンマーエネルギーシステム/日立造船/三菱化工機/JFEエンジニアリング
- 2023/7/31
- 特集
- 新エネルギー新聞2023年(令和5年)07月31日付

[画像・上:下水道事業の課題解決に繋がる製品・技術に関心が集まる]
ヤンマーエネルギーシステム
ブースNo.N5-03

ブースでは、廃棄物を再生可能エネルギーに変換する環境に優しい省エネ商品などをパネル展示。
バイオガス発電(消化ガス)は、下水汚泥などから得られる燃料(メタンガス)で、電気と温水を作り出す。消化ガスの主成分であるメタンは二酸化炭素の25倍の温室効果があり、エネルギー変換して有効利用することで地球温暖化防止へ寄与する。
ポンプ駆動用エンジンは、梅雨や台風、近年多発傾向にあるゲリラ豪雨など洪水期や満潮時における低地帯への浸水を防ぐため、河川に設置される排水ポンプ場等に必要な動力源として利用されている。
24時間365日機器を見守る遠隔監視システム「RESS」や、ウェアラブルデバイスを活用した遠隔技術支援など安心と信頼のメンテナンス体制も紹介する。
日立造船
ブースNo.S4-14

「下水汚泥焼却発電」、「防災」、「水処理」の3テーマについて、下水処理製品・技術を紹介する。
「ストーカ式下水汚泥焼却発電システム」は、温室効果ガス排出量を大幅に削減できるとともに、創エネが可能。N2O(亜酸化窒素)排出量/補助燃料使用量がほぼゼロ、リンによる煙道閉塞が少ないことが特長。同システムの概要と特長、温室効果ガス排出量の削減効果等について、毎日ブース内でプレゼンテーションを開催する。
その他、リン回収システム(MAPシステム)「フォスニックス」、陸上設置型フラップゲート式防潮堤「neo RiSe」、ドラフトチューブエアレーター(DTA)・ドラフトチューブサーキュレーター(DTC)、高速繊維ろ過装置「まりも」が同社ブースの見どころだ。
三菱化工機
ブースNo.S2-05

脱炭素社会の実現に貢献する下水道事業に、同社が協力できる技術・製品を「下水道のグリーンイノベーション」として紹介する。
下水処理場より発生する汚泥処理量の増加に対し、汚泥の省エネルギー/省資源による処分方法がクローズアップされ、農業においては有機肥料が見直されるようになった。
同社は、資源再利用プロセスとしてコンポスト化に着目し長年にわたる研究成果を踏まえた、省エネルギー型の汚泥堆肥(コンポスト)化システムを紹介する。システムの中核となる発酵槽は、環境性/耐久性/作業性に優れ、縦型なので省スペースなのが特長だ。
また、下水道の広域化・共同化ソリューションの製品として、自己清掃機能のあるセルフクリーン‐スイングディスクスクリーンと、急傾斜対応型ダブルピッチバケットコンベヤのテスト機でデモ運転をする。
JFEエンジニアリング
ブースNo.S4-04

JFEエンジニアリングは『くらしの礎を「創る」「担う」「つなぐ」』‐Just For the Earthをパーパスに掲げ、インフラの建設・運営からリサイクルまで手掛ける総合エンジニアリング会社だ。
持続可能な社会を目指すSDGsへの貢献に向けて、「Waste to Resource」「複合ユーティリティサービス」「基幹インフラ」の3事業分野と、CO2削減に貢献する「カーボンニュートラル」そしてそれら支える基盤技術である「DX」を加えた5つの取り組みを強化している。
今回の展示では、5つの取り組みについて下水道分野における具体事例を紹介する。「Waste to Resource」では今回のメイン展示となる、『MAPにより脱水ろ液から効率的にリンを回収する技術(B-DASH実証事業)』について紹介する。