≪企業に訊く「太陽光O&M新時代」~100年発電への布石≫⑧テクサジャパン代表取締役・坂口哲哉氏が語る「『環境配慮型』のパネル洗浄」

テクサジャパン(兵庫県西宮市)はこのほど、環境配慮型ソーラーパネル洗浄サービス「テクサPVケアフル洗浄サービス(テクサPVCC)」を開始した。

同社は、水上太陽光フロートメーカーであるシエル・テール・ジャパンが保有する水上太陽光発電所のO&M(約20MW)を手掛けており、最適なパネル洗浄を考える中で、環境に配慮したパネル洗浄サービス開発に至った。

「テクサPVCC」は、事前と事後にPH値測定を行って水素イオン濃度を測定し、土壌および水質の環境保全の「見える化」を提示する。洗浄剤に、米ぬかとフスマ(麦のぬか)を主成分とするバイオウォッシュ(生分解性溶液)と自社保有のイオン交換設備で精製した純水水を使用する。洗浄剤の散布は、パネル面へのストレスを抑えるために噴霧器(容量20ℓ)を用い、3種類の専用洗浄具(ガラス専用デッキブラシ、スクイジー、マイクロファイバーモップ)を使用する。

テクサPVCCの作業の様子

パネルの汚れ具合に合わせて、洗浄回数や工程を変えて実施する。実証サイトで行った作業では、2回行程を実施して1時間でパネル約100枚程度の作業時間となった。

費用は、目安として0.5MW以上でモジュール1枚250円からで、枚数単位で積算。別途、交通費、宿泊費などの諸経費がかかる。汚損状況や現地環境の調査を無料で実施した上、費用を見積もる。

「太陽光パネル洗浄は、安定・継続的な発電のためには、年2回実施することをお勧めしたい。時期としては、パネルがそれほど高温/低温にならない春と秋がタイミングに適している」と、坂口哲哉社長は話す。同社は当サービスをはじめ、パネル検査・分析システム「PIAS」、点検・保守作業など、SDGsを取り入れたサービスに力を入れている。

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