北海道当別町にバイオマス熱電併給プラントを建設【北海道電力/三井物産】燃料は道内の未利用間伐材

北海道電力は4月30日、出資参画している北海道バイオマスエネルギー(北海道下川町)が当別町にバイオマス熱電併給プラントの建設を決定したと発表した。

[画像・上:バイオマス熱電併給プラントの位置図(提供:北海道電力)]

北海道バイオマスエネルギーは、三井物産が2017年に設立した特別目的会社(SPC)。その後、北海道電力が資本金の20%を出資してバイオマス発電事業に参画。2019年4月、下川町で出力1,815kWのバイオマス発電所が稼働した。

今回、当別町にバイオマス熱電併給プラントを建設し、発電と熱供給を行うことが決定。5月に着工し、2021年6月頃に商業運転を開始する予定だ。

北海道内で調達した未利用間伐材を燃料として活用する。同社が所有する下川町のペレット製造工場で加工したペレットを当別町に輸送して燃料として使用し、ガス化して発電を行う。

未利用間伐材の活用は北海道における再エネの導入拡大と森林環境の整備を促進し、林業振興にも貢献するとして期待されている。

バイオマス熱電併給プラントの発電出力は997kW、発熱量は6GJ(1,560kW)。発電した電力はFITを活用して北海道電力ネットワーク(札幌市)に売電する。同社は北海道電力子会社の配送電事業者。発生する熱の供給を通じて当別町の地域活性化を図る計画もある。同社は安価な熱供給を強みに企業誘致などを進める考えだ。

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