エネルギー回収型廃棄物処理施設の建設着工【タクマ】石川県の河北郡広域事務組合より受注

タクマ(兵庫県尼崎市)はこのほどエネルギー回収型廃棄物処理施設の建設工事を石川県の河北郡市広域事務組合(同県津幡町)から受注したと発表した。

[画像・上:完成イメージ(提供:タクマ)]

同組合は一般廃棄物の広域処理を目的に、かほく市、津幡町、内灘町の1市2町で構成されている。構成団体管内の一般廃棄物処理施設、下水汚泥処理施設などの設置、維持管理、運営を担っている。

燃えるごみから廃棄物固形燃料(RDF)を製造する「河北郡市クリーンセンター(エコラ)」の老朽化や、同センターで製造されたRDFを焼却する「石川北部RDFセンター」(同県志賀町)が2022年度末で事業終了することなどを受け、維持コストの縮減を図るため旧浄化センター(同津幡町)解体跡地約1万2,500㎡に新クリーンセンターを整備する。工期は今年4月~2023年3月。

蒸気間接加熱型汚泥乾燥機イメージ(提供:タクマ)

タクマは新設するごみ発電施設の設計・施工を受注した。エネルギーを回収するシステムを導入し、下水汚泥の集約処理(混焼)による合理化、維持管理費の低減を図る。具体的には、家庭ごみの焼却時に生じる蒸気で下水汚泥を乾かし、ごみとともに汚泥を混焼して発電の熱源にする。下水汚泥処理には蒸気間接加熱型汚泥乾燥機を導入する。

処理能力は日量118トン(可燃ごみ88トン、下水汚泥30トン)を見込む。ストーカ焼却炉を2炉設け、1,700kWの発電を行う。蒸気量を一定に保つタクマの独自技術で発電効率を高めるという。

発電した電力は隣接する浄化センターと、不燃ごみや粗大ごみ、資源ごみなどの処理施設「リサイクルプラザ」のエネルギーとして有効利用される。余剰電力は売電する予定。

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