【《特集》林機展2025】出展者ピックアップ②ニチボウ
- 2025/9/29
- 特集
- 新エネルギー新聞2025年(令和7年)09月22日付

ニチボウ
出展番号:85
海外でも採用実績多い電源不要・水ベース消火剤仕様の自動消火システム「FOGMAKER」
[画像・上:「FOGMAKER」搭載イメージ]
ニチボウはウォーターミスト消火システム「FOGMAKER(フォグメーカー)」を出展する。
フォグメーカーは電源不要の消火システムで、主にエンジンルームの火災対策に用いられている。バスへの自動消火装置の設置が義務付けられているスウェーデンでは、シェア8割を占め、過去20年間で約14万5,000セットの販売実績がある。また国内でも主に高速バスに約1,300台が設置されているほか、重機・運搬機器への搭載も広がっている。
火災発生時に検知チューブが熱によって破裂すると、圧力容器の容器弁が開放されて消火剤をミスト状に放出、火災を抑制する。放出するウォーターミストは水粒が非常に小さく、熱吸収、冷却、窒息の効果が高いため、再発火の危険性を大幅に低下させる。
コンパクトで設置が簡単なのも特長だ。電気工事は必要なく、検知チューブは樹脂製で簡単に曲げることができ、設置場所の形状を問わない。また、消火剤はベースが水で、人体に対する安全性と優れた環境特性を有する。
なお、フォグメーカーはエンジンルームのほか、リチウムイオン蓄電池の火災対策や、オイルトレイ、木材チップなどの燃料火災対策などにも活用されている。
会場ではウォーターミストの放出状況を体験できるデモ機を展示する。