「分散型エネルギープラットフォーム」全4回終了 需給一体型再エネ活用モデル構築に向け多様な課題抽出

●「再エネ分散型エネの大きな変化の象徴として

多様な参加者によるテーブルディスカッションという形態を採用したことで、分散型エネルギーシステムのみならず、現在の再エネが持つ可能性と課題をも含む包括的な意見が活発に提案された本PF。予定されていた全4回を終えて挨拶に立った経産省資源エネ庁 省エネルギー・新エネルギー部 政策課長の山崎琢矢氏は「足下で再エネに起きている変化は、一人や少数のプレイヤーでは対応できない複合領域にある。その諸課題へのアプローチも従来の方法ではない、新たな方法が必要」と、本PFの「分散型」のテーブルディスカッションという形態を説明した。

見通しの通り、PFは盛況の裡に全日程を完走した。のべの参加者は600名を超える。「分散型エネルギーの時代が到来しつつあることを実感している。PFを継続し、次のステップについても議論・検討したい」。山崎氏は、PFの今後についても言及した。

同じく挨拶に立った環境省 地球環境局 地球温暖化対策課長の奥山祐矢氏は本PFの活況を見て「最近の再エネを巡る大きな動きを象徴しているように見えた」と総括した。「分散型エネルギーモデルのサプライヤーは地域に根差している。だから地域活性化やレジリエンス強化につながる。FIT売電からの次の段階として再エネが再び注目を集めるのはこの地域とのつながり」と、ポストFITの再エネ事業の可能性を述べた。また「需要家をもっと交えた議論をするべきだったかも」と、次回以降への課題も口にした。

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