500Wモジュールの大量生産開始へ【トリナ・ソーラー】新たな量産技術も導入し年産5.5GW体制確保
- 2020/4/6
- 太陽光
- 新エネルギー新聞2020年(令和2年)04月06日付

トリナ・ソーラーはこのほど、出力500W以上のDuomax VおよびTallmax V(「Vシリーズ」)モジュールの大量生産向けパイロットラインを公表した。
[画像・上:Duomax V両面受光型両面ガラスモジュール]
変換効率が21%に達する500W+Vシリーズモジュールは、500W超の出力を誇る。210mmセルを搭載した500W+Vシリーズモジュールには、Duomax V両面受光型両面ガラスモジュールとTallmax Vバックシートモジュールの2タイプあり、追尾式ソリューションを含む既存の主流の太陽光発電システム設計にシームレスに接続することができる。
同社のマルチバスバー技術を採用すると共に、高度な3分の1カット、ダメージレスセルカッティング技術および高密度実装技術を統合する革新的な設計を取り入れ、電圧、電流、熱負荷およびマイクロクラックという超高出力モジュールの潜在的リスクを排除した。
トリナ・ソーラーは今般の大量生産開始にあたり、パートナーと共同で高速ダメージレスカッティング技術、210mmセルマルチバスバー太陽電池モジュールの均一溶接、太陽電池パネルの新自動配置方式、大量生産に対応できるラミネート溶接装置採用など、複数の業界初の開発も行っている。
同社のイン・ロンファン事業部副社長兼上級副社長は、「500W+Vシリーズモジュール量産のための成功したパイロットラインは、年内に5.5GWへと容量拡張するための強固な基礎基盤を築き、世界の太陽光発電業界をソーラー5.0時代と超高出力モジュールのウィンウィンに市場に導いていく」と話した。

