東京都立川市新清掃工場の建設に着手【荏原環境プラント】余熱を活用し発電
- 2020/4/9
- バイオマス
- 新エネルギー新聞2020年(令和2年)04月06日付

荏原製作所のグループ会社である荏原環境プラントを代表とする企業グループ(構成員:吉川建設)は東京都立川市の新清掃工場整備運営事業を受注し、建設に着手した。
[画像・上:完成予想パース東側(出典:立川市環境下水道部新清掃工場準備室)]
同市は既存ごみ処理施設の老朽化に伴い、同市と昭島市にまたがる建設用地(立川市域1万2,666平方m、昭島市域1万1,688平方m)に新たなエネルギー回収型廃棄物処理施設の建設を計画した。
荏原・吉川特定建設工事共同企業体が新清掃工場整備運営事業をDBO方式(設計・施工および運営業務一括受注方式)で受注し、すでに本体工事に着手している。建設期間は2023年2月末まで。翌3月より20年間が、同社が施設の運営を担う契約上の期間だが、同時に市は契約の条件として、「本施設を供用開始後、少なくとも35年使用することを予定しているため、民間事業者はこのことを前提とし、設計・建設業務及び運営・維持管理業務を行うこととする」とも定めている。

新清掃工場は地上5階、地下1階建て。建築面積は約4,230平方m。ごみ処理能力(ストーカ式焼却炉2炉)は1日120トン。エネルギーの有効活用を進め、廃熱ボイラの余熱を利用して蒸気タービン発電を行う。発電した電力は同施設で使用するほか、余剰電力は売電する予定。また、熱利用により、市の指定する施設に熱供給を行うことも予定されている。
同市は大規模災害時に機能が損なわれない施設の整備を目指す。また、市民に親しまれる施設を目指し、環境学習が行える見学者ゾーンを設けるほか屋上を緑化する。

