駐車場を活用したメガソーラー運開【村田製作所】約2.4MW、両面受光パネル採用
- 2020/4/10
- 太陽光
- 新エネルギー新聞2020年(令和2年)04月06日付

村田製作所は、生産子会社である岡山村田製作所(岡山県瀬戸内市)にメガソーラー「村田製作所No.1ソーラーパワープラント」を導入した。3月27日より稼働発電を開始している。
発電施設は同社の社有駐車場1,200台分に導入。駐車場の屋根設備、いわゆるカーポート様の架台に太陽光パネル合計8,010枚を敷設した。設備容量は2,403kWで、カーポート型の太陽光発電施設としては国内最大級とされている。
パネルにはトリナ・ソーラー製の両面受光タイプを採用。表面への直達光のみならず、裏面で地面や駐車している車両からの反射光(乱射光)を受光することでも発電し、単位面積当たりの発電効率向上に資している。
年間の発電電力量(初年度推定)は275万kWh。これは一般家庭600世帯以上の年間消費電力に相当する発電が可能になる計算で、年間排出CO2(初年度推定)は約1,698トン削減できる。FIT制度を活用した売電を行う予定で、20年間の買取期間終了後は工場における自家消費に切り替える計画も立てた。
岡山村田製作所は、別の敷地にある5,000台ぶんの駐車場にも同様のカーポートタイプの架台+両面受光タイプのパネルを活用した太陽光発電施設「村田製作所No.2ソーラーパワープラント」の導入を計画している。この発電設備は両面受光パネルを3,878枚敷設して設備容量が1,299kWとなり、年間発電電力量(初年度推定)は116万kWh。年間CO2排出削減効果(初年度推定)は719トンで、発電開始は2021年2月が予定されている。
村田製作所は、太陽光を中心に国内外のグループ会社含めて再エネ発電設備の導入を推進している。ハクイ村田製作所(石川県羽咋市)はじめ、本社社屋屋根(10kW)にも太陽光発電設備を導入済みだ。

