木質チップ乾燥コンテナシステムを開発【極東開発工業】貯留から輸送まで一連の作業に対応

特装車の総合メーカーである極東開発工業(兵庫県西宮市)は2月26日、自社開発の木質チップ乾燥コンテナシステム「Kantaⅰner」を発売した。

[画像・上:木質チップ乾燥コンテナシステム「Kantainer」(提供:極東開発工業)]

近年、バイオマス発電所の増加に伴い、木質チップがバイオマス燃料として注目されている。その原料として利用される間伐材は水分を多く含んでおり、燃料として利用するためには乾燥作業が必要となる。

同社が開発した「Kantaⅰner」は、簡単な操作で木質チップの貯留から乾燥、排出、輸送までトータルで行うことができるシステム。

シンプルな構造とすることで複雑かつ高価な設備を不要とし、2重構造デッキの採用で高効率の乾燥作業を実現する。さらに乾燥に使用する熱源は設備排熱などの余熱利用にも対応している。

「Kantainer」のシステムイメージ(提供:極東開発工業)

また、乾燥コンテナとダクトホースを接続し、スタートボタンを押すだけの簡単操作を実現。乾燥中の木質チップの攪拌など追加作業は不要なので効率的な作業が行える。

ほかにも乾燥中の木質チップの重量変化と水分蒸発量をリアルタイムで計測できる「重量温度監視システム」を搭載。これにより乾燥状態を可視化監視することで、電力消費量を低減できるほか、任意の含水率設定も可能になる。

コンテナは着脱ボデー車「フロックロール」への搭載が可能なので、木質チップの乾燥作業はもちろんのこと、脱着ボデー車にコンテナを搭載しての輸送、ストックヤードへのダンプ排出による荷役作業、コンテナでの貯留まで一連の作業に対応している。

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