台湾の大規模洋上風力発電事業へ参画【JERA】出力200万kW「フォルモサ3」の最大出資へ

発電事業会社のJERAは3月9日、台湾彰化県における洋上風力発電事業「フォルモサ3」の事業権益を豪州系金融機関マッコーリーとドイツの電力会社EnBWより取得したと発表した。出資比率はJERA43.75%、マッコーリー31.25%、EnBW25%となり、同社がフォルモサ3の最大出資社となった。

[画像・上:「フォルモサ3」位置図(提供:JERA)]

フォルモサ3は、彰化県沖約35~60kmの海域に開発出力約200万kWの洋上風力発電設備を開発する大規模プロジェクト。商業運転の開始は2026年~2030年を予定している。

同社は近年、アジアの洋上風力発電の先進地である台湾で開発段階の異なるプロジェクトに同時並行的に参画してきた。

昨年12月27日、北西部苗栗県沖約2~6kmの海域に「フォルモサ1」が完工し、商業運転を開始した。発電規模は12万8,000kW。22基のうち2基(8,000kW)は2017年4月に先行して運転を開始。JERAは同プロジェクトに35%を出資している。

また、別の台湾の洋上風力プロジェクト「フォルモサ2」(出力37万6,000kW)にも49%を出資している。苗栗県沖約4~10kmの海域に47基の風車を建設する計画で、2021年末の運転開始を予定している。

JERAは東京電力ホールディングスと中部電力の燃料火力発電事業を統合して2015年に設立。台湾での開発段階の異なるプロジェクトへの参画により、開発初期から建設・O&Mに関する一連の知見を短期間で習得し、大規模な洋上風力発電事業を主体的に開発できる体制を構築している。

今年1月には、清水建設と洋上風力発電事業の協働に関する覚書を締結。今後、秋田県をはじめとする国内での洋上風力発電事業の開発に関して、国が実施する公募に対応していく方針だ。

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