【特集】V2H充放電器&ソーラーカーポート最前線②ニチコン:太陽光由来電気を充電する「カーボンフリーEV」を提案
- 2020/7/8
- 特集
- 新エネルギー新聞2020年(令和2年)07月06日付

2012年に世界で初めてV2Hシステムを開発したニチコン。2019年に上市した系統連系型V2Hシステム「EVパワー・ステーション」が、「災害による停電対策や卒FIT対応として、順調に販売を伸ばしている(同社)」という。
[画像・上:EVパワー・ステーション]
用途に合わせてスタンダードモデルとプレミアムモデルをラインアップ。「リーズナブルな価格が評価されている(同社)」と見るが、同時に「EVバッテリーの大容量化が進んでいるため、『倍速充電機能』が大きなセールスポイント(同社)」となっている。例えば日産リーフ40kWh搭載車をフル充電する場合、普通充電なら16時間かかる。倍速充電なら8時間でフル充電できるため、生活サイクルに沿った快適な自宅充電が可能だ。なお40kWhのバッテリーがフル充電なら、一般家庭で約3日分のバックアップ電源として使用できる。
壁寄せできてスペースを取らない設置性の高さも好評だ。また砂利敷きや土の上でもコンクリート製の基礎ブロックに固定するだけの簡便な施工や、「JET認証が取得済なため設置手続が簡略化できる(同社)」など、施工時のメリットも多い。
「太陽光で発電した電気でEVを走らせれば、カーボンフリー走行になる。EVパワー・ステーションによるクリーンエネルギーで、脱炭素化という社会課題の解決に貢献したい(同社)」と意気込む。

