愛知県の「羽布ダム小水力発電所」稼働

愛知県が2013年度から羽布ダム(豊田市羽布町)に建設を進めていた「羽布ダム小水力発電所」がさきごろ完成した。同施設は農業用水を利用した小水力発電施設としては県内最大規模となる。

[画像・上:羽布ダム小水力発電所(提供:愛知県農林水産部農林基盤局農地整備課)*ダム手前の、向かって右側の建物]

発電機の最大出力は854kW、年間発電量は一般家庭の約900世帯の年間消費量に相当する約3,200MWhを見込んでいる。発電した電力は電力会社に売電する。事業費は9億8,700万円。

愛知県は農業用水の総延長が他県と比べて長いことから、農業用水を活用していた発電設備の整備を進めている。県は県内全域への普及を総合的に推進する体制として、2012年に「産学官連携・愛知県農業用小水力発電推進検討委員会」を設立した。

また、農業用水を利用した小水力発電を推進することにより、再生可能エネルギーの利用促進を図るとともに、土地改良関係団体の社会貢献や経営基盤の強化を目的に「愛知県農業用水小水力等発電推進協議会」が設立された。現在、県、市町村、土地改良区、農地・水組織など100を超える団体が加入している。

羽生ダム小水力発電所の出力は854kW。農業用水を利用した施設としては愛知県内最大規模

羽生ダム小水力発電所の出力は854kW。農業用水を利用した施設としては愛知県内最大規模

さらに県は2014年、農業水利施設を活用した「小水力等発電マスタープラン」を発表した。これは小水力発電の導入が見込まれる候補地の所在地や発電計画を示したもの。同プランでは、県内の大規模農業用水(木曽川、濃尾、愛知、枝下、明治、矢作川、豊川用水)施設147カ所と、中山間地域などの農業水利施設19カ所の合計166カ所が対象施設となっている。

このような活動もあり、県、国、水資源機構、土地改良区などの様々な主体により小水力発電への取組みが進み、同県では今回完成した羽布ダム小水力発電所を含め10区域で小水力発電施設が稼働している。

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