≪特集「自治体向け再エネソリューション」≫東亜グラウトの提案:管路リニューアルと未利用下水熱の有効活用を両立する管路更生一体型下水熱回収システム「ヒートライナー工法」

人口減・設備更新期に直面する自治体の持続可能な下水道行政実現に貢献

高度成長期に整備された下水道管路は、耐用年数を過ぎ更新時期を迎えている。老朽化対策として既存の管路を生かす更生工法が主流となっているが、東亜グラウト工業(東京都新宿区)の「ヒートライナー工法」は、管路更生技術に採熱管敷設を組み合わせ、管路のリニューアルと未利用エネルギーの有効活用を同時に実現した技術だ。

[画像・上:採熱管に不凍液を循環させ熱を回収・排出する(提供:東亜グラウト工業)]

ヒートライナー工法では、既設管の底部に採熱管を連ねた「熱交換マット」を敷く。更生用ライナー材を引き込み空気圧で拡径後、光照射機械で硬化させる。ライナー材は耐酸性ガラス繊維でできており、硬化後はそれ自体が管としての強度を担う。管路の老朽度によっては、更生菅を設置したのちに熱交換マットを敷き、その内側に同様のライナー材で保護層を形成する2層工法も選択できる。採熱部は下水に触れないので、臭気が移る懸念はない。下水管の大部分を占める直径250mm~800mmの中小口径へ適用できるのも特長だ。また同時施工により短工期で、工費を削減できる。外気と比べて温度の安定している下水から熱を効率的に回収し、空調、給湯、ロードヒーティングなどに利用できる。

同社は早くから下水熱に着目しており、2012年に国土交通省下水道革新的技術実証事業(B-DASHプロジェクト)の実証研究に、大阪市積水化学工業と共同で参加。2015年には新潟県十日町市の実証設備で空調と融雪への同時利用に成功。2016年には長野県小諸市で全国初の民間による下水熱利用事業に参画。また同年、国内4カ所(新潟県上越市、青森県弘前市、岐阜県高山市)へ採熱システムを導入し、小口径下水熱による融雪を確認するなど、各地で下水熱利用の成果を収めている。

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