《【特集】太陽光発電所のケーブル盗難対策》対策ソリューション②PSD:「太陽光盗難防止システム」は全国100カ所・約54MWの発電所に納入実績あり
- 2024/8/26
- 特集
- 新エネルギー新聞2024年(令和6年)08月26日付
PSDは、AIカメラとメッシュ人感センサーを組み合わせ、低圧から特高まで対応できる「太陽光盗難防止システム」を販売している。同社は、防犯カメラ事業で20年以上の実績があり、大山伸善社長自ら、防犯設備士として20年以上活動を続けている。
[画像・上:「太陽光盗難防止パック」は、AIカメラ、人感センサー、LEDライト、人感センサーアラーム、機器収納BOX(ルーター、無停電バッテリー)で構成]
これまでの知見から、盗難対策として「侵入警戒」と「侵入された後の対策」の2通りの考え方が必要とする。人を検知して警報および通報できるカメラを導入し、敷地内への侵入を阻止。物理的に電線を切れないように対策し、さらに主要部分にセンサーアラームを設置して犯人を威嚇して電線の盗難を阻止する。
「太陽光盗難防止システム」は、広い範囲(赤外線投射有効距離約80m)で人だけを判別できるAIカメラで侵入者を検知し、人感センサー付ライトと人感センサーアラームで威嚇する。銅線盗難の阻止には、メッシュ人感センサーで対応する。電線を切断しに来る場所に、複数のカメラとセンサーをメッシュ状に配備し待ち伏せる。通信機能付パックでは、侵入者が検知されるとAIカメラの映像を複数人が遠隔で確認しながら、声で侵入者を威嚇して撃退する。肉声は機械音と違って犯人に相当なプレッシャーを与える効果がある。また、通信回路が独立しているので、犯人が通報を止めることはできない。
「太陽光盗難防止システム」には、カメラ・アラーム設置台数、カバーエリア、通信機能の有無に応じて、工事費込みで税別28万円~の費用感だ。
「他社で保険を断られた場合でも盗難保険に再加入可能で、休業補償も付けられる」と大山社長は言う。昨年末から販売を開始し、既に約100カ所(約54MW)の太陽光発電所に納入実績。同社では現在、全国で施工代理店を募集している。