「太陽光発電所の雑草」どう対処?
- 2019/3/25
- 太陽光, 特集
- 新エネルギー新聞2019年(平成31年)03月25日付
丸善薬品産業
除草剤や防草シートなど発電所雑草ソリューションを幅広く提案

丸善薬品産業(東京都千代田区)は、農薬を中心に農業資材、肥料等を取り扱う専門商社。ソーラー向けに、除草剤各種、防草シート、薬剤散布機等を扱っている。雑草対策用途に、エス・ディー・エス バイオテック(東京都中央区)の緑地管理用除草剤各種を販売している。
緑地管理用除草剤「バックアップ粒剤」は、有効成分にカルブチレート4.0%を含んでおり、殺草範囲が広く、持続効果が長いのが特長だ。一年生雑草はもちろん、ソーラー用地で問題となるセイタカアワダチソウやススキ等の多年性雑草にも効果がある。粒剤なので、手撒きで処理でき、残効期間が約4~6か月と長く、安定した除草効果がある。
除草剤「クロレートS粒剤」は、塩素酸ナトリウムを有効成分とし、一年生雑草から多年生雑草まで広範囲の雑草に効果がある。有効成分により、特に竹やササ、ススキ、チガヤ等に効果が高い。効果発現後は、土壌中でゆるかやに分解する。
「ツインカム粒剤」は、カルブチレートとMDBAの2種を有効成分とする緑地管理用除草剤。カルブチレートの優れた殺草効果と残効の長さに加え、MDBAの作用により効果の発現が早い。スギナ、タンポポ、クズ、ササ等に効果が高い。
防草シートでは、ダイヤテックス(東京都千代田区)の「パイオランⓇ防草シート」が雑草対策向けに好評だ。縦糸と横糸を織り込んだシートを使用し、高遮光で雑草の生育を抑制する。薄くて強度が高く、水と空気は通し、長い期間にわたり防草効果を発揮する。
鳥取再資源化研究所
多孔質ガラス発泡材使用 無害化の国際特許技術
鳥取再資源化研究所(鳥取県東伯郡)は、多孔質ガラス発泡材「ポーラスαⓇ」を使用した雑草対策を提案している。

同社は、廃棄太陽光パネルのガラスに含まれるアンチモンなどの有害物質を無害化する「無害化リサイクル技術(国際特許申請中)」を開発した。廃棄ガラスを約1,000℃で焼成し、強固な珪酸質の壁でできた無数の空隙を持つ発泡体を作る。多孔質で大きな表面積を持ち、透水性、保水性に優れる。環境省が定める土壌環境基準をクリアしており、環境汚染の心配がない。

ソーラー設備の雑草対策では、「ポーラスαⓇ」を敷き詰めるのみで、作業が楽に行え、10年以上の交換・メンテナンスが不要となる。また、土壌への悪影響もなく、撤去後には土壌に抄き込むのみで農地などへの転用もスムーズに行えるといったメリットがある。
廃棄太陽光パネルの排出量は、2040年には年間約80万トンに達すると見込まれている。無害化リサイクル技術による「ポーラスαⓇ」は、防草用途以外にも、人工培土、土壌改良剤、微生物脱臭、水質浄化、軽量段差修正材・土嚢など、用途に応じて様々な機能を付加させることが可能。今後、急増が懸念される廃棄太陽光パネルのリサイクル技術として、注目を集めそうだ。

