≪インタビューシリーズ:脱炭素経営に歩み出した日本企業「エンビプロ・ホールディングス」≫持続可能な社会構築の柱としての再エネ導入と資源リサイクル

―70年にわたり資源リサイクルを事業にしています

リサイクルは資源の循環と共に、製品のライフサイクルをショートカットできるので、社会全体のCO2を減らせます。

例えば鉄。鉄は海外で鉄鉱石が採掘され、輸入し、さらに製造工程でも大量にCO2が排出されます。一方で鉄スクラップから電炉で製鋼するリサイクルがあります。製造工程だけでもCO2排出は4分の1になり、国内で回収される鉄スクラップを原料として製造されるため、製品ライフサイクルが短くなりさらにCO2が削減されます。プラスチックもリサイクルなら8分の1から9分の1の排出量と言われています。

様々な企業がCO2排出量ゼロを目標にしていますが、サプライチェーンや製品のライフサイクル全体でのCO2削減が求められています。COP21で決まったパリ協定は、全世界のCO2排出を抑えて気温上昇を2℃以下にしようとするものですから、企業においては、工場でのエネルギー使用や電力使用からの排出のみならず、部品の調達先や部品の運搬および製品の使用段階や廃棄段階まで含めたScope3を対象とした範囲での削減に対応する必要があるのです。

―脱炭素化にサプライチェーンを含める考え方ですね

例えばメーカーからサプライチェーンを見たときに、まず調達があり、物流があり、最後に廃棄のプロセスがあります。脱炭素化の進む先には、必ず廃棄の脱炭素があります。将来的には廃棄物処理を依頼する場合に、CO2排出ゼロのほうがよいとなる。そうなったときに我々はクライアントから選ばれる存在になりたい。廃棄のプロセスでCO2をゼロにする方法として、使用する電力の100%を再エネとすることを目指しています。いますぐ選ばれることはないでしょうが、そういう時代が来ると考えています。

当社グループのしんえこがこのほど開設する地域共生型リサイクル施設「しんえこプラザあずみ野」に、再エネ電気100%リサイクル工場を建設しています。太陽光パネルを屋上に設置した「RE100リサイクル工場」です。日中は太陽光で自家消費、そのほかの時間は再エネ電力を買電します。

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