蓄エネ世界会議「ESSJ2020」登壇者決定 「大転換」支える分散型エネのキーマンが世界から集結
- 2020/11/16
- 蓄エネ
- 新エネルギー新聞2020年(令和2年)11月16日付

オンラインの特性活かし産学官から幅広く登壇
12月8日(火)にオンライン開催されるエネルギー貯蔵の国際会議「エナジー・ストレージ・サミット・ジャパン(ESSJ)2020」の登壇者が発表された。ESSJでは世界各国からエネルギー貯蔵分野のリーダーや政府高官、関連企業のトップ、学識経験者などが講演とパネルディスカッションに登壇する。また今回は国際会議のライブ配信後に、オンライン上でネットワーキングが行われる。参加者は登壇者を中心にグループに分かれ、各グループが登壇者と交流する時間が用意される。
[画像・上:昨年のESSJ会場より]
【ESSJ2020注目の登壇者】
カロリン・ライシャート氏
ロバート・ボッシュ Eモビリティソリューション コネクテッド モビリティソリューション部門担当副社長
自動車・モビリティ、エネルギーとコンサルティング分野において、新事業創出で成果を上げてきたライシャート氏は、現在EV-OEMとモビリティサービスプロバイダ間でのコネクティビティ・ソリューション事業の立ち上げを担っている。
同社は昨年7月、EVのバッテリーをクラウドに接続し、性能と寿命を大幅に向上させるサービス「Battery in the Cloud」を発表した。アルゴリズムを用いてバッテリーの負荷要因を認識し、充電プロセスを最適化、セルの経年劣化を防止または遅らせ、消耗を20%抑えることができるという。
バッテリーの性能と寿命は多くの外的要因に左右されるため不確実な要素が多く、そのリスクはプレミアムとしてリース料や保険料にしばしば上乗せされる。そのためユーザーにとっては、EVは経済性が悪いものになってしまう。そこで自動車メーカーは購買意欲を上げるため、購入インセンティブとしてバッテリーの残存価値を上げるため、保証の買戻しなどをせざるを得なくなる。EVの普及が進む中、同サービスはこうした問題にも有効だとされる。講演では「自動車の電動化が創り出す新しい価値」をテーマに、EVとその周囲から収集されるリアルタイムデータを活用する、同社のクラウドソリューションについて紹介する。V2Xや、バッテリーのシェアリング、リユースなどで、新たに生まれるビジネスについて語る。
◆登壇するセッション:セッション2「モビリティとバッテリー‐トレンド・技術」
ペッカ・ライティネン氏
フィンランド大使館 商務部(ビジネスフィンランド)商務部代表
2035年までにカーボンニュートラルを目指すフィンランドは、バイオマス、廃棄物発電など循環経済が根差している。熱における再エネ率は5割を超えるなど、隠れた「再エネ熱」大国でもある。また政府は水素を持続可能なエネルギー資源として重視し、ロードマップを策定し推進する。講演では「循環経済に根差したフィンランドのエネルギー」をテーマに、森林管理から発電所に至るバイオエコノミーシステムや、さらに同国はリチウム・コバルト・ニッケルといったリチウムイオン電池の材料の産地でもあるため、将来のEV向けバッテリー産業に対するポテンシャルにも触れる。
◆登壇するセッション:セッション1「レジリエンスとまちづくり」
マキシム・カサ氏
EDF研究所(シンガポール)マネジング・ディレクター
世界最大級の電力会社であるEDF(フランス電力会社、以前のフランス電力公社)研究所で、マネジング・ディレクターとして都市エネルギーアナリティクス、Eモビリティと低炭素マイクログリッドにおけるアプリケーション構築に携わるカサ氏は、「さらなる分散電源化へと向かう世界の電力」をテーマに、分散電源が次々と送配電網に組み込まれている世界の現状を解説。乗り越えるべき課題はあるが、同時にビジネスチャンスでもある分散電源化ついて、EDFの手掛けてきた研究開発プロジェクトと商用化したビジネスモデルを紹介しながら、そのノウハウと知見を講演する。
◆登壇するセッション:セッション3「次世代エネルギーネットワーク」

