【年頭所感・2023年:企業⑮】藤原 正隆(大阪ガス株式会社 代表取締役社長)「試練を糧にミライ価値の実現を目指す」

謹んで新年のお慶びを申し上げます。

昨年は、深刻化するウクライナ情勢を受け、エネルギーをとりまく国際情勢が急激に変化し、エネルギーに関する注目が非常に高まった一年でした。さらに、当社においては、当社グループの投資先であり、かつLNG調達先の一つであるフリーポートLNGプロジェクトの液化基地において火災が発生し、大きな損失を計上するなど、苦難の一年となりました。

中期経営計画の最終年度を迎える2023年は、「低・脱炭素社会の実現」に向け、引き続き天然ガスの高度利用による足元の低炭素化に取り組むと共に、電源の脱炭素化に向け、洋上風力や系統用蓄電池の取り組みを拡大します。将来の都市ガスのカーボンニュートラル化に向けては、メタネーションの技術開発・実証に加え、国内外の様々な事業者と連携することで社会実装を目指すと共に、グリーン水素製造・利用、アンモニア利用の技術開発についても推進します。

「Newノーマルに対応した暮らしとビジネスの実現」に向け、これまで固定通信事業やデジタルプラットフォーム事業、リノベーション事業など、おうちのお困りごとを解決する事業を開始してきましたが、共働き世帯や単身世帯など仕事・家事・育児に忙しい方々が増える中、新たに冷蔵食配送事業を開始します。業務用においても、低・脱炭素やIoTなど、お客さまの様々なニーズに応じたサービス「D-Lineup」の提案を進めます。また「お客さまと社会のレジリエンス向上」に向け、発足2年目を迎える導管事業会社「大阪ガスネットワーク」が安定的なガス供給を継続するとともに、「保安・レジリエンスの向上」と「生産性の向上」の双方を実現する技術開発を推進します。

これらの取り組みを着実に実施し、中期計画で掲げた「ミライ価値の共創」の実現を目指してまいります。

本年がご関係の皆さま方に実り多き年となるようお祈り申し上げますとともに、引き続きご高配を賜りますようお願い申し上げます。

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