【年頭所感・2023年:企業㉑】谷本 護(オリックス環境株式会社 代表取締役社長)「年頭所感」
- 2023/1/26
- 特集
- 新エネルギー新聞2023年(令和5年)01月09日付
新年あけましておめでとうございます。
昨年のこの時期に誰が現在のような状況を予想し得たかは分かりませんが、ごく一部と認識していた地域間紛争等を除けば、冷戦の終了以降の平和のベネフィットを広くあまねく、先進国に連なる我が国も享受していたことだけは事実だと捉えています。
このような情勢下において、既にコンセンサスとなったSDGsの考え方やESG投資という手法を駆使した、再生可能エネルギーの利活用など、新たなエネルギーミックスの確立に向けた社会的要請や全般的な資源の確保が国策としてもより切実な課題となってきています。
民間企業が事業を通じてできることは、私たちがお取引先さまに直接・間接に提供する価値が触媒となり、より広く社会全体に行き渡り、今は未だ必ずしもループさせる事ができていない様々な分野のリングを幾重にも結び付ける事で、次世代に委ねる時代の持続可能性を少しでも高める事だと思います。そのような事業を紡ぎ出し、次世代へのより良い形でバトンとして手渡せるよう、少しでも寄与したいと考えています。
当社は、事業を通じて、サステナブル社会の実現に貢献するべく、日々事業活動を行っています。「金属全般だけでなく各種プラスチックの再資源化率の向上」「CO2削減」「フロン再生」「情報の確実で適切な取り扱い」などに貢献する新しいサービスを展開することで、これらの諸課題に一つでも多くの解を提供していきたいと考えています。
これらの事業を通じて、そして本格稼働している基幹システムと電子マニフェストを基礎に、現在のDS(デジタル代替)からDXへと質的な転換を図りながら、提供するサービスの多様化と生産性の向上を同時に実現し、さらなる領域の拡大と事業の深化を図ってまいります。
最後に、昨年までと様変わりした現況下にあってなお、本年も変わらず私たちの事業に対する皆さまの一層のご理解とご支援をお願い申し上げますとともに、皆さまとそのご家族、また皆さまの大切な方々にとって、穏やかで実り多い新たな価値の発見と喜びに満ちた1年となりますよう心からお祈り申し上げます。