【展示会レポート】テクノ・フロンティア2017(上)

民生用産業用機器・装置メーカーの最新技術が勢揃いした「テクノ・フロンティア2017」が4月19日(水)から21日(金)までの3日間、千葉県の幕張メッセで開催された。

[画像・上:お馴染みの企業がブースを多数展開した電源システム展の様子]

同展は日本能率協会が主催するメカトロニクス・エレクトロニクス分野の専門展示会。「〝ものづくり〟と最新技術・プロフェッショナルが出会い、未来をかたちづくる」と題し、構成展示会の一つであるモータ技術展などは35回目を数えるなど、歴史のあるイベントだ。併催された第3回国際ドローン展、第2回駅と空港の設備機器展と合わせ、3日間で3万0,046人の人出で賑わった。

第32回電源システム展、第9回エコパワーソリューション展など、テーマ自体がエネルギー分野に近い構成展示会では、お馴染みの企業が多数出展。もちろん、他の構成展示会にも、様々な要素技術や素材開発が省エネや蓄エネなどにつながる展示が見られた。

一方国際ドローン展では、上空からの可視光や赤外線による監視など、PV関連ではお馴染みの技術が多数出展。土木分野の大幅な省力化につながる上空からの敷地測量や、ドローンの視点移動を生かし、映像から高精度な三次元モデリングを行うなどの事例も。国土交通省によるiConstructionの後押しもあり、IT技術や衛星測位などと密接に連携した利用事例が目立った。

ImPACTが出展。ドローン動画の完全秘匿中継やヘビ型ロボットなど話題の成果を披露

また、会場内では企業ブースだけでなく、一つ一つは小さいながら、多くの大学の研究室が競い合うようにその研究分野をアピールするブースを設営。また「IoTが拓く次世代ものづくりの世界」といった関連企業が複数出展する企画展示も盛況だった。さらに、ドローン展では、内閣府及び科学技術振興機構による革新的研究開発推進プログラムである「Impact」も大々的に出展。多くの来場者の関心を集めていた。

 

ブースピックアップ①:サンケン電気 電力技術とIoTの融合をアピール

サンケン電気はPowerIoTを掲げ、新展開をアピール

電源三社の一角を占めるサンケン電気。産業分野や自動車向けのパワーエレクトロニクスはもちろん、再生可能エネルギーでも存在感を示す同社が今回掲げたテーマは「Sanken PowerIoT」だ。

電力技術のスマート化は今後も目覚ましい進展を見せると目されるが、情報通信と電力では、デバイスや実装技術に大きな違いがある。同社は今回、電源制御用マイコンを中心に、センサーや通信、さらには予測技術も視野に、電力の最適供給を目指す。

もちろん、ブース内ではPCSや蓄エネソリューション、UPSなど再エネ分野の製品、サービスも多数展示。また、車両電動化などを睨み、自動車向けのデバイスも多数展示していた。

これら製品を支える半導体技術でも、SiCなど次世代パワー半導体などをアピール、幅広い展示は電源業界における同社の存在感を示すものだ。

 

ブースピックアップ②:オムロンアミューズメント ドローンでワイヤレス給電を実演

ワイヤレス給電の「むずかしさ」を解消。ドローンの長時間連続運用も可能になる

オムロンの子会社として、アミューズメント機器向けの電子部品やソリューション提供を行っているオムロンアミューズメントだが、今回はワイヤレス給電技術に特化したデモンストレーションを行った。

ワイヤレス給電は、相互のコイルが近接していないと効率が低下する。ブースで実演されていた同社の「2nd-resonance」技術では、コイルの軸が十数cmずれても、効率が急落することなく、90%程度を維持していた。

ポイントは、共振回路を二次側にのみ搭載すること。一次側二次側双方に搭載すれば、距離には強いがコイルの軸がずれると極端に効率低下するという。

実演はドローンだが、例えばBEVへの充電への応用などでもかなり魅力的な特性をもった技術だと言える。

 

 

(下)に続く】

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