≪インタビューシリーズ:脱炭素経営に歩み出した日本企業「戸田建設」≫再エネ導入と排出CO2削減を平行推進してESG経営追求
- 2019/4/25
- 総合
- 新エネルギー新聞2019年(平成31年)04月22日付
―CO2排出量についても、2050年までに1990年比で80%削減を目標としていますね
五十嵐 当社の使用エネルギーは原油換算でいうと電気は3割くらいで、多くは建設重機で使用する軽油です。重機は協力会社の所有物なので、機種を変更するのも容易ではないですし、CO2ということでは出来上がった建物のライフサイクルでの排出量も大きい。サプライチェーンにどうコミットするのかが課題となっています。
樋口 電動重機・ハイブリッド重機などはほとんど普及していません。重機の電動化が進むならRE100達成は遠ざかりますが、CO2削減には非常に効果的ですね。建設現場がRE100のために再エネ電力を調達するプロセスを理解すれば、CO2削減に対する意識づけはさらに高まっていくと思います。
五十嵐 太陽光やバイオマスなど、自分の建設現場がどんな種類の再エネ電力を使用しているのか知ったり、会社のCO2が下がっているのは再エネを使用しているからだと意識したりと、建設現場に浸透していくことを期待しています。
―再エネ電力の調達は約50%がメガソーラー、残り半分は証書ということですが
五十嵐 あくまで当初の計画です。RE100は企業が手を挙げることで再エネ電力を増やすことが趣旨ですので、5年後10年後は再エネの量も変わるし、再エネ電力を買う仕組みも変わってくるはず。会社として意識が高まることで、コストも含め、自分たちにとってその都度最適な調達方法を選んでいけるようになれれば一番です。
―浮体式洋上風力発電事業も自家消費に利用できる体制づくりを行うということですが
樋口 五島市崎山沖の洋上風力は順調に稼働しています。ポテンシャルへの期待は、みなさんからうかがっています。
五十嵐 自家消費の方法については、今後の再エネ電力調達の仕組みの変化に合わせて考えていきます。確実に自社の再エネ電源となる仕組みを探し、「この建設現場は当社の洋上風力の電力で運営しています」と言えるようになりたいですね。

