メキシコの地熱発電所向けデジタルソリューションサービスを提供=MHPS

三菱日立パワーシステムズ(MHPS)はさきごろ、メキシコのナヤリット州南部に位置する「ドモ・デ・サン・ペドロ地熱発電所」(出力2.7万kW)に、同社のデジタルソリューションサービス「MHPS-TOMONI」を導入することが決まったと発表した。

現地法人MHPSメキシコを通じて導入契約を結んだ。同社が地熱発電所向けにMHPS-TOMONIを提供するのは今回が初めて。

MHPS-TOMONIは発電から産業用まで幅広いプラントへのソリューションを提供する。顧客の既存プラットフォームで機能するようにカスタマイズして、O&M(保守・運営)モニタリングの最適化、性能向上、運用性改善などの支援を提供する。

州都テピク近郊に位置する同発電所はメキシコ国内で初の民間企業が運営する地熱発電所。MHPSがEPC(設計・調達・建設)を担い、2016年に竣工した。

地熱発電所の設備は、地熱流体中に含まれる地熱ガスや不純物などによる性能劣化がある。この性能劣化状況はそれぞれの地点で異なるため、画一的な対応が困難だ。

MHPS-TOMONIの導入により、同発電設備に対するリアルタイムの状態監視・性能監視が可能となり、定期検査間隔の延長を含めたO&Mの高度化・高効率化、設備の運用改善・性能向上を目指す。

MHPSでは、MHPS-TOMONIとしてこれまで火力発電設備向けに培ったプラント運転状態監視、性能監視のICTアプリケーションに加え、蓄積した日々の運転データをベースにした性能診断パッケージを用意する。発電所の運転状態に即したきめ細かなサポートを提供することで、状況を改善する。

サポートは、同社長崎工場(長崎市)で昨年1月に開設した遠隔監視センターを通じて行う。

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