- Home
- 特集
- 【年頭所感・2023年:企業㉙】鵜飼 英一(NTN株式会社 取締役 代表執行役 執行役社長 CEO)「風力発電向け軸受からモニタリング、メンテナンスまで一貫して提供 再生可能エネルギー市場の進展に貢献」
【年頭所感・2023年:企業㉙】鵜飼 英一(NTN株式会社 取締役 代表執行役 執行役社長 CEO)「風力発電向け軸受からモニタリング、メンテナンスまで一貫して提供 再生可能エネルギー市場の進展に貢献」
- 2023/1/30
- 特集
- 新エネルギー新聞2023年(令和5年)01月09日付

謹んで新年のお慶びを申し上げます。
昨年は、物価の高騰や為替の変動など、企業や人々の暮らしを取り巻く環境は不安定な状況が続いた年となりました。一方で、日本では洋上風力発電が本格的に稼働を開始するなどカーボンニュートラルの実現に向けた取り組みも着実に進められています。
NTNは、摩擦を減らしてエネルギーロスを低減するベアリングを主力商品として、自動車の低燃費・省燃費化など機械の省エネルギー化に貢献する商品の開発・提供を進めています。
風力発電分野において、当社は、昨年メンテナンス事業を開始いたしました。風力発電に特化したメンテナンス業務を行う株式会社北拓(北海道旭川市)と提携し、当社の状態監視システム(CMS)による高精度な軸受の異常検知技術をもとに、北拓が持つ豊富な実績とノウハウを活用し、迅速に的確な設備点検や保全対応を提供しています。当社は洋上化に伴う装置の大型化に対応する軸受を製造できる数少ないメーカであり、軸受から状態監視、メンテナンスや補修用軸受まで一貫して提供できるサプライヤーとして、再生可能エネルギー市場の進展に貢献してまいります。
自然エネルギーを活用した自社商品の展開も進めています。昨年、太陽光や風力を活用して発電する移動型独立電源「N3 エヌキューブ」が、静岡県吉田町に水防センター、三重県桑名市にエコトイレとして設置されるなど自治体で採用が増えています。同じく自然エネルギーで発電し、河川監視などへの活用が進む定置型独立電源「NTNグリーンパワーステーション」とともに、商品の提供を通じて社会の安全や防災、環境保護に貢献してまいります。
昨年、当社はカーボンニュートラルの目標達成年度について、Scope1、2を2035年度、Scope3を2050年度と決定いたしました。風力向けをはじめとする商品やサービスの提供とともに、ESG経営や生産、調達などあらゆる活動を通して脱炭素化に貢献してまいります。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。