《【特集】》太陽光パネル・リサイクル事業最新動向》太陽光パネルリユース・リサイクル市場は「2050年1,000億円規模に成長へ」…JPEAの見解
- 2024/7/9
- 特集
- 新エネルギー新聞2024年(令和6年)07月08日付

太陽光発電協会(JPEA)がこのほど発表した「PV OUTLOOK 2050」によれば、2050年の年間パネル排出量は6.1GWと想定され、リユース・リサイクル関連事業は1,000億円規模の事業に成長する。さらに経済波及効果は、2,300億円の生産誘発と1万8,000人の雇用誘発が見込まれる。
[画像・上:太陽光発電システムの循環経済(サーキュラエコノミー)イメージ(提供:JPEA)]
現状の適正処理では、排出された使用済太陽電池パネルは、原則、産業廃棄物として回収され、リサイクルの場合は中間処理を経て、多くの素材は再利用される。回収されたのち、検査プロセスを経て再使用可能なものはリユースされるケースもあるが、現状ではリサイクルされず、最終処分されるものもある。

結晶系シリコン太陽電池パネルは、ジャンクションボックスとアルミフレームは、銅・アルミ材料として、ガラス/セル/EVAはガラスとそれ以外の部分に分離後、それぞれ材料リサイクルされる。ガラスとそれ以外の部分に分離する技術が、パネル分解装置メーカーにより開発されている。ガラスの再利用用途は、ガラスメーカーなどが現在開発中だ。
2050年に目指す姿として、「太陽光発電システムの循環経済(サーキュラエコノミー、CE)」が示された。回収されたアルミ、銅、鉄、銀などは、太陽光パネル、架台の原料として再生利用する。ガラスは、別用途の板ガラスやバラスウールなどの原料として再利用する。この将来像に向け、情報の周知、効率的収集運搬体制・ルート構築、インセンティブ付与・規制緩和、リサイクルされた素材の用途開発といった課題解決が必要になる。

