≪特集≫令和6年度「新エネ大賞」受賞者ピックアップ:〚資源エネルギー庁長官賞〛リコー〝世界初、3Dプリンターによる樹脂製水車翼の実用化による小水力発電の推進〟
- 2025/2/3
- 特集
- 新エネルギー新聞2025年(令和7年)02月03日付

令和6年度 新エネ大賞〚資源エネルギー庁長官賞〛<導入活動部門>
リコー
独自のプリンター技術で水車のライフサイクルコストを従来品比30%削減可能に
[画像・上:リコーが推進する「ピコ水力」事業が生み出す地域循環の可能性イメージ(提供:リコー)]
リコーは3Dプリンターで製造する樹脂製水車翼を開発、実用化した。一般的な3DPで用いる樹脂は水に弱いが、独自技術により耐水性を備えた原料での製造を可能にした。
樹脂製は金属製の水車翼と比較し、ライフサイクルコストを約30%削減、数カ月の生産期間を数日に短縮できる。また軽量で保守が容易になるなど、3DPの活用で小水力発電の事業性が向上される。
実用化した5kW以下の発電設備は、下水処理場などに導入されている。現在、水力発電設備メーカーと協業し、樹脂製水車を搭載した大型の水力発電設備も開発している。また3DPなら少数多品種をオンデマンド生産可能で、複雑な羽根形状も作成できるなど、小水力ビジネスとしても様々な可能性がある。
リコーは中山間地域での小水力普及を目指し自治体などと連携してワークショップを開催するなど、理解醸成・需要開拓にも取り組んでおり、コスト面での導入推進に加え、地域に対する導入拡大への寄与も高く評価された。

