《【特集】SMART ENERGY WEEK【春】》出展社ピックアップ⑭河村電器産業
- 2025/2/19
- 特集
- 新エネルギー新聞2025年(令和7年)02月17日付

河村電器産業
二次電池展 ブースNo.E50-50
[画像・上:高圧受電設備などがワンパッケージとなった蓄電池システム「分散エネルギー最適制御プラットフォーム(仮称)」外観]
受配電設備メーカーである河村電器産業は、カワムラのグランドデザイン「エネルギーをインテリジェントに」をコンセプトに、系統からの安全な受電だけではなく、EVや蓄電池の制御による調整力の提供を目指し、分散型電源の領域でのカーボンニュートラル、再エネ普及に貢献する製品を展示する。
EVの制御としては、複数台充電に対応したEV用充電システム「wayEV(ウェイブ)」などがある。ウェイブはデマンド制御や均等割振モードなど独自の機能を備えており、グリッドの安定化への寄与を目論む。
またクラウド型電気設備設計支援サービス「Qrespo(クレスポ)」は、キュービクル、配電盤の自動設計などで省力化を実現。将来的には分散型電源も含めた設計支援も視野に入れる。
今回の展示の中心となるのは、河村電器産業が豊富な実績を持つ高圧受電設備と、今後重要なリソースとなる蓄電池を組み合わせてワンパッケージとした「分散エネルギー最適制御プラットフォーム(仮称)」だ。
PCSにはPixii社(ノルウェー)の容量3.3kWのモジュラー型で柔軟に組合・拡張可能なパワーコンバータを採用。柔軟な容量設計が可能で、またソフトウェア・デファインドによりユースケースに合わせた機能構成ができる。分散エネルギーリソース管理は、SCSKのクラウドシステムにより遠隔で統合管理できる。これらにより系統用蓄電地や、再エネ併設型蓄電池での導入が見込まれる。
なお建築物に設置されるキュービクルを多数受注する同社は、需要側蓄電池としても提案を行っていく予定だ。