≪インタビューシリーズ:脱炭素経営に歩み出した日本企業「丸井グループ」≫「RE100、ブロックチェーン技術も用いて再エネ調達」

―2030年までに再エネ電力100%が目標です

9月からトライアルとして「新宿マルイ本館」から、再エネへの切り替えをスタートしました。1階に「Apple新宿」が出店している店舗です。まず1店舗から始めて、段階的に増やしていきます。新宿マルイ本館を選んだのは、世界的に再エネでの電力調達をすすめているApple新宿があるということが大きかったです。

当社はインクルーシブ(包摂的)な店づくり、誰もがしあわせで楽しく過ごしていただける店づくりに取り組んでいます。例えば海外のテナントを誘致するときに、インクルージョンは非常に共感を呼ぶテーマです。今後は再エネも施設の価値となっていくと感じています。RE100もテナント誘致にプラスに働くことを期待しています。

―一方で再エネ電力はコスト高という声も聞きます

若干の調達価格の高さは、投資だと考えています。特にミレニアル世代を中心とした若者は、企業行動に対して敏感です。以前から消費者は地球環境に貢献する企業を支持してきましたし、そうした気運は加速しています。気候変動に対し何も行動しないことが、レピュテーションリスクに繋がっていくのではないでしょうか。

人材への投資の側面もあります。私も新卒採用の際に面接をするのですが、学生のみなさんは企業の社会への取組みに非常に強い関心を寄せていて、当社の統合レポートも社員より熱心に読んでくださっています。社会に必要とされる企業で働けるかどうかが、大きな尺度となっている印象を受けます。

―SBTではScope3 *3の削減という意欲的な目標を掲げています

3月に国内小売業で初のSBTの認定も受けました。Scope3を目標に入れたのは、当社の温室効果ガス排出量の8割がScope3に当たるからです。まず包装材やショッピングバッグ、ダンボールなどの廃棄物を減らしていきます。

サプライチェーンでは、CSR調達に取り組んでいます。当社で製造販売する製品の取引先と現地工場でのミーティングを進めています。みなさんには、脱炭素に一緒に取り組むことには意味があると提案しています。省エネで消費電力を減らすと環境にいいし、みなさんもしあわせだし、高い品質の製品を提供していただくだけではなく、当社はそういうプラスアルファの価値を大切にしていると。いずれは再エネ電力で製造していただけるお取引先が出てくるといいな、と思っています。

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