日射計規格「ISO9060」改訂 日射計を知悉する英弘精機 環境機器事業部営業部長・前島聡氏がポイントをレクチャー

2018年11月、日射計規格「ISO9060」が改訂された。太陽光発電所のPR(パフォーマンスレシオ)の測定には、正確な日射量の計測が不可欠だ。国内のメーカーとしては唯一、ISO規格に準じたすべての全天日射計を生産している英弘精機。環境機器事業部営業部長・前島聡氏に、今回の改定についてうかがった。

[画像・上:MS-80(全天日射計):クラスA高速応答・スペクトルフラット全天日射計]

「ISO9060:2018」ではクラス分類が大幅に変更、基準が再定義されました。これにより市場に流通する様々な日射計に一層広く適用できるようになりました。主な改定は次の通りです。

・日射計のクラス名が直感的な「A」「B」「C」に変更
・「Fast response(高速応答)」、「Spectrally flat(スペクトル平坦性)」クラスの追加

なお英弘精機のすべての日射計は、「ISO9060:2018」に適合しています。

■日射計のクラス名が変更

セカンダリスタンダード、ファーストクラス、セカンドクラスはそれぞれクラスA、B、Cに変わりました。アルファベットを使うことで、各クラスの精度の序列わかりやすくなりました。

MS-57(直達日射計):クラスA高速応答・スペクトルフラット直達日射計
■Fast Response Class (高速応答クラス)の追加

「高速応答クラス」が新たに追加されました。 このクラスによって、高速応答性を備えた日射計を他の日射計から明確に区別することができます。 高速応答クラスの条件は、95%応答時間が0.5秒未満であることです。全天日射計がクラスAのすべての必要条件を満たし、応答時間が0.5秒未満であれば「クラスA高速応答全天日射計」となります。

例えば、当社のMS-80は「クラスA高速応答全天日射計」、MS-57は「クラスA高速応答直達日射計」として分類されます。

■Spectrally Flat Class (スペクトルフラットクラス)の追加

スペクトルフラット(平坦性)クラスの条件は、全天日射計がクラスAのすべての条件を満たし、0.35μm(マイクロメートル)から1.5μmの波長範囲でスペクトル選択性が3%未満であることです。

例えばMS-80は「クラスAスペクトルフラット全天日射計」、MS-57は「クラスAスペクトルフラット直達日射計」となります。

■高速応答・スペクトルフラットクラス

「高速応答」と「スペクトルフラット」を組み合わせることで、全天日射計と直達日射計の際立った性能を強調することができます。
英弘精機は「高速応答・スペクトルフラット」の性能を備える最高グレードの製品を提供しています。

■クラスAの製品試験

ISO9060:2018では、クラスA全天日射計・直達日射計に、製品個々の温度特性試験と方位特性試験が必須となりました。英弘精機は従来から要求仕様への適合を証明するための総合的な試験報告書を提供しています。

(談:英弘精機 環境機器事業部営業部長・前島聡氏)

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