翔栄クリエイト、メコンデルタ地方に100MWソーラー完成【ルポ】再エネ導入に湧くベトナム「太陽光先進国」日本の技術を輸出
- 2019/7/8
- 国際, 太陽光
- 新エネルギー新聞2019年(平成31年)07月08日付

翔栄クリエイト(東京都新宿区)がEPC(設計・調達・建設)を手掛けたベトナム最大級の太陽光発電所が運開した。同国メコンデルタ地方に位置する出力100MWのメガソーラーを、翔栄クリエイトが受注したのは1月28日。時限立法である同国の固定価格買取(FIT)制度の有効期限、6月30日までに完成させなければならなかった。しかも、ベトナムは旧正月を祝うため、契約直後から休みに入ったため、実質的な工期は約4カ月半で完工した計算になる。中国パネルメーカーへの信用状(L/C)開設のずれ込みからパネル据付が5月10日からになるなど、困難の連続だった。
[画像・上:「ロイヤルベトナムソーラー発電所」全景(提供:翔栄クリエイト)]
100MWの発電所を架台搬入から3カ月弱のスピードで運開
完成した「ロイヤルベトナムソーラー発電所」のプロジェクトの出資者は、ベトナムの不動産デベロッパーであるThe Royal Group。年間発電量は14万9,270MWhで、7万9,074世帯分の発電量に相当する。ロンアン省ビンホアナム地区に立地し、同じ敷地内にそれぞれ50MWのPark1とPark2を建設した。Park1の太陽光モジュールはGCL製345W。Park2の太陽光モジュールはAstronergy製335Wを採用。架台は約4mのコンクリート杭にアルミ架台。パワコンはサングロウ製6.8MVAを12セット設置した。

契約日は1月28日、工期は8カ月の契約だったが、ベトナムは6月末までに運転開始出来なければ、ベトナム電力公社(EVN)が買い取る固定価格が下がってしまうため、施主からの強い要望は6月25日までの引渡しとなり、工期は5カ月となった。しかも1月末契約後、現地ベトナムと架台やパワコン、モジュールメーカーの仕入れ先である中国は、共に旧正月の休みに入ったため、実質的な工期は4カ月半となった。
工事は100haの湿地から水を除くことから始まった。乾燥が済んだ土地に4万本のコンクリート杭を打ち込み、その上に軽量で作業性が高くかつ丈夫なアルミ製架台を設置する工法を選択。架台の設計が進み、製造された部材が最初に現地に届いたのは契約から2カ月目の3月28日だった。その後架台の設置は急ピッチで進んでいたが、肝心のパネルの到着がL/Cの調整に時間が掛かり遅れた。これは輸入地(ベトナム)の開設銀行、輸出地(中国)の通知銀行を経る取引に加え、その間に輸入地(ベトナム)の確認銀行が必要とされたことなども要因だった。

