動き出す国内RE100加盟企業の再エネ電力調達①イオン:2施設でRE100を達成

【⓪イントロダクションより続く】

2018年3月、国内の大手小売として初めてRE100に参画したイオンは3月、大阪府内の2店舗が同社施設として初めて使用電力の100%を再エネで賄うことを発表した。

「イオン藤井寺ショップングセンター」外観(提供:イオン)

イオンの「RE100店舗」の一つ目は「イオン藤井寺ショッピングセンター」(藤井寺市)。グループ会社のイオンモールが運営しており、2019年9月に開店した既設店舗だ。同店では省エネ推進とともに、屋根上にPPAモデルで導入した太陽光発電設備で発電した再エネ電気を自家消費している。発電量は「一般家庭の年間約30世帯分の使用量に相当する」量とされているが、自家消費で不足するぶんは関西電力のCO2ゼロ電力メニューである「再エネECOプラン」を活用して供給している。

[画像・上:イオン初の「RE100店舗」のひとつ、イオンスタイル海老江(提供:イオン)]

2店舗目は、グループ会社のイオンリテールが運営する「イオンスタイル海老江」(大阪市福島区)で、このたび新たに開店した。関西電力が提供するCO2フリー電気メニュー「再エネECOプラン」を活用。さらに人流や温湿度などの室内のデータとAIを活用して最適な空調自動制御を行うシステムを実証実験という形で店舗に導入した。イオンリテールの他に関西電力、オプテージ、神戸大学、日建設計総合研究所の産学5社で新たに開発した省エネ技術だ。

イオンスタイル海老江に導入された、「人流等のデータとAIを活用した空調エネルギー削減システム」の制御イメージ(提供:イオン)

イオンは2050年をRE100達成目標時期としており、今後もグループ全体で再エネ導入を進める方針だ。

【②丸井に続く】

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