アステラス製薬、国内3拠点で全量をCO2排出ゼロ電気に切替え 東電EPの水力由来電気メニュー「アクアプレミアム」導入
- 2020/6/17
- 総合
- 新エネルギー新聞2020年(令和2年)06月08日付

アステラス製薬(東京都中央区)は、茨城県内の複数拠点で再エネ由来のCO2排出ゼロ電気に切り替えた。
再エネ電気に切り替えたのは、同社のつくば研究センター、つくばバイオ研究センター(以上茨城県つくば市)、高萩合成技術センター(茨城県高萩市)の3つの研究・製造拠点。東京電力エナジーパートナー(EP)が展開する、水力発電由来の法人向け電気メニューである「アクアプレミアム」を採用した。
アステラス製薬は気候変動対策を経営の重要課題と位置付けており、海外の製造拠点では再エネ由来電気の活用に加えて風力発電機やバイオマスボイラの導入などで自家消費にも既に取り組んでいる。また国内外共通の取り組みとしてハイブリッド営業車の導入なども行っている。2018年には、同社の中長期的な温室効果ガス(GHG)削減目標がSBT(Science Based Targets)イニシアチブにより科学的根拠に基づいた目標として認定されている。
今般のアクアプレミアム導入によって、3拠点の電力消費によって年間に排出されるGHG約3万1,000トン(2019年実績)が2020年度から全量削減される見通し。アステラス製薬がSBT認定を受けたのは「2030年度までにGHGガスの排出量を基準年2015年度(22万1,000トン)比で30%削減」するとの目標だが、同社はこの目標達成に向けて今回のアクアプレミアム導入が大きな一歩となるとしている。