アジア太平洋地域で洋上風力事業を拡大【MHIヴェスタス】台湾、日本での大型受注で加速
- 2020/6/15
- 風力
- 新エネルギー新聞2020年(令和2年)06月08日付

三菱重工業とデンマークのヴェスタス社の合弁による洋上風力発電設備会社MHIヴェスタス(デンマーク)はさきごろ、アジア太平洋地域での事業拡大を加速させると発表した。同社の発電設備が、アジア太平洋地域で開発中の大型洋上風力発電プロジェクトに相次いで採用されたことを受けて強化する。
[画像・上:秋田県に建設する2発電所の所在地地図(提供:関西電力)]
MHIヴェスタスは今年3月9日、デンマークの大手年金基金で洋上風力発電事業を手掛けるCIPから、台湾で開発が進むウィンドファーム向けの風力タービン設備「V174-9.5MW」(1基9,500kW)を62基受注したと発表した。
同設備が据え付けられるのは、台湾中部の彰化県沖合で開発が進められているウィンドファーム。完成すれば合計出力58万9,000kWの巨大洋上風力発電施設となる。完工は2024年の予定。MHIヴェスタスがアジア太平洋地域のプロジェクトに参加する最初の案件となった。
同3月19日には、秋田県で進められている洋上風力発電所プロジェクト向けの洋上風力発電設備を受注したと発表した。同社の日本国内における初の正式受注となった。
丸紅、大林組、関西電力、中部電力など13社が出資参画する「秋田洋上風力発電」が運営する大規模プロジェクトで、秋田港内に「秋田洋上風力発電所」、能代港内に「能代洋上風力発電所」を建設する。運転開始は2022年の予定。
MHIヴェスタスは、ロータ直径117m、単機出力4,200kWの洋上風力発電設備(V177-4.2MW)を秋田洋上風力発電所に13基、能代洋上風力発電所に20基納入し、20年間の保守・メンテナンスも担う。総発電出力は約13万9,000kW。発電した電力は東北電力に売電する。
同社は洋上風力発電設備市場で、世界トップクラスのシェアを誇っており、納入済みと今後納入予定の発電設備は全世界で1,100万kWを超えている。

