≪インタビュー:ラプラス・システム代表取締役社長・堀井雅行氏≫創業30周年、太陽光発電遠隔監視でトップシェア
- 2020/6/22
- 太陽光
- 新エネルギー新聞2020年(令和2年)06月22日付

「スマートエネルギー普及で求められる『計測と制御』両輪とした新サービスも訴求」
ラプラス・システムは、6月18日に創業30周年を迎えた。代表取締役社長の堀井雅行氏に、これまでの振り返りと、今後の抱負についてうかがった。
[画像・上:「わかりやすさ」に拘った太陽光発電計測システムのモニター画面]
創立30周年
創業当初は、私一人でソフトウェアの受託開発を行っていました。前職ではゲーム会社でロボット開発を担当し、ゲーム以外の分野でソフトウェアを活かしたいと考え仕事を始めました。EPCの依頼で太陽光発電シミュレーションを開発し、それを自社製品に組み替えて発売しました。個人経営から、ようやく会社らしくなったのが4年目位からです。

太陽光発電シミュレーションとモニタリングを二本柱にしました。住宅向け太陽光発電計測ソフトや太陽光発電インターネット表示システムなどを発売したものの、インターネット自体まだ黎明期にあって、売れ行きはさっぱりでした。そんな中、展示会に出展したことが一つの契機になりました。
まだ社員数名の小さな会社でしたが、周りは大企業ばかりの展示会で、高い評価を頂き、大きな手応えを感じました。創業時から世界で通用する製品を目指していたので、海外の展示会にも積極的に出展しました。
国内ではスクールニューディール政策が始まり、追い風になりました。「わかりやすさ」に拘ったビジュアルが評価され、企業や学校、自治体などにCSR目的で導入されるようになりました。その頃で、社員20数名、売上2~3億円位でした。
FITで飛躍
追い風だったスクールニューディール政策が、政権交代で突然打ち切られました。太陽光発電関連企業がどんどん撤退していく中、「絶対に次がある」と見込んで、何とか踏ん張りました。
FITで市場が一気に膨らむと考え、人・モノ・金を大幅に拡充しました。いざFITが始まると、すごい勢いで普及が進んで、当社も相当ドタバタしたのですが、当時の体制で何とか乗り切りました。
FITが始まったことで、太陽光発電モニタリング会社として周囲からの認識が確立しました。当時、太陽光発電専用の計測ソフトは斬新でした。アニメやイラストを使ったビジュアルも評価が両極端に分かれましたが、むしろ見込みがあると感じました。太陽光発電の普及促進のために、当社の製品には太陽光発電の仕組みや環境にどれだけ有効かといったコンテンツを多く盛り込みました。その結果、太陽光発電設備とモニタリング装置がセットで売れるようになりました。
太陽光発電所が増え、遠隔監視の必要性が高まりました。黎明期から専業でやっていたのは当社だけでしたので、高圧以上ではトップシェアです。低圧では未設置案件がまだ7~8割あると見ており、新規および後付けで首位になれるようトライしています。
新ロゴマーク

30周年を機に、会社のロゴマークを刷新しました。創業当初から計測とシミュレーションに拘り、これからもデータを扱うIT企業としての位置づけや理念を明確にする思いを込めました。計測で集めたデータを様々に分析、活用してシミュレーションや新しいサービスに応用していきたいと考えています。新しいロゴマークには、データをイメージした棒グラフのデザインを採用しました。当社には、モニタリングシステム4万件の導入実績と、遠隔監視2万件の発電データがあります。今後は、そのデータを収益に結び付ける、デジタルプラットフォーム企業を目指します。
「機器売りからサービス売り」の転換
今、社内で大きなテーマにしているのは、「機器売りからサービス売りへの転換」という事です。今のモニタリングも、お客様はモニタリングというサービスを求めているのであって、計測器や通信機器が欲しいのではありません。お客様がより導入しやすい形で、新しいサービスを提供していきたいと考えます。
しかし、30年間を振り返ってみると、継続することが一番重要で大変だということを実感しています。
これまでやって来られたのは、お客様を始め、社員、協力会社の皆様、いい時もあれば悪い時もあった中で、なんとか見捨てずにお付き合いいただけた賜物と思い、心から感謝しています。

