≪新エネルギー企業リポート≫ヤマトプロテック:再エネの長期安定電源化に貢献する発電設備消火システムを積極展開

ヤマトプロテック(東京都港区)は消火器および関連機器、防災機器・工事を手掛ける総合防災カンパニーだ。創業は大正7(1918)年、世界初の泡消火剤を発明した。技術開発、製造、販売、施工およびメンテナンスを一気通貫で取り組んでいる。昨年度293億円の売上を達成した。

[画像・上:風力発電機用自動消火装置「ABLE(エイブル)YAFM-20」]

同社の中央研究所(茨城県稲敷郡)では、再エネ発電設備での火災に関して、消火方法の研究が行われている。

エアロゾル消火シートを搭載したリチウムイオン電池釘差し実験

風力発電機用自動消火装置「ABLE(エイブル)YAFM-20」は、ガス系消火剤を用いた小型・全自動消火システムだ。ナセル内部に設置し、火災感知用サーミスタが火災を検知すると、ガス発生器が作動する。優れた消火性能に加え、消火後の汚損が少ない。

エアロゾル消火薬剤「K/SMOKE」シリーズは、超微粒エアロゾルのカリウム化合物を消火成分とし、化学反応によって燃焼の連鎖を断ち切って素早く消火する。二酸化炭素の装置に比べ、18分の一の薬剤量となる。電源式と無電源式をラインアップするが、シート形状での提供も行う。

マーケティング室 次長・市川誠氏

リチウムイオン電池の正負極/セパレータを消火シートで挟む形状にすれば、リチウムイオン電池の火災をセル内部で抑制することが可能となる。発電設備や機器内部に壁紙のように貼ることもでき、再エネ発電設備に限らず、多様な用途に活用できる。現在、蓄電池メーカー、建材メーカーとの製品化開発が進められている。

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