家庭用12kWh蓄電システム発売へ【ニチコン】停電時太陽光自立運転から充電可能

ニチコンは5月28日、家庭用12kWh単機能蓄電システム「ESS-U2L2」を上市すると発表した。12kWhのリチウムイオン蓄電池を、幅1,060×高さ1,250×奥行300mmのコンパクトな筐体に搭載。屋外設置で15年無償保証。運転可能温度範囲はマイナス20度Cから40度Cのため、北海道などの極寒地域や南側にも設置できる。

[画像・上:12kWh単機能蓄電システム(ESS-U2L2)(提供:ニチコン)]

停電時には自動で蓄電システムからの電力供給に切り替わり、大容量を生かし照明、冷蔵庫、液晶テレビ、携帯電話充電器など標準的な家電を、最大24時間使用できることが特長だ。また停電が続く場合も太陽光発電システムの自立運転機能を利用すれば、蓄電システムに充電ができる。自立時でも2.0kVAの充放電能力を有する。

室内リモコン(ESS-R3)(提供:ニチコン)

ネットワークに接続することで、見守り無料サービスを利用でき、4月より開始された「気象警報対応運転サービス」にも対応する。居住地域に気象警報が発令された場合に、自動で蓄電システムを満充電にして停電に備える。

自家消費へ移行する卒FITユーザーや、昨今高まる災害対策を求める、設置年月が浅いPVユーザーをターゲットとする。電力販売契約(PPA)、第三者所有モデル(TPO)用途も見込む。年間1万台の販売が目標。希望小売価格は370万円(税抜)。

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