≪特集「太陽光パネル廃棄」来たるべき実像≫最新ソリューションピックアップ②アイテス:リユース・リサイクルの選別を効率化・低コスト化するチェッカー
- 2022/7/4
- 特集
- 新エネルギー新聞2022年(令和4年)06月27日付

FITで導入された太陽光発電設備が寿命を迎える大量廃棄時代を前に、自然災害などにより廃棄太陽光パネルが増大している。循環型社会においては、廃棄物処理の前にリユースの可否判断が望ましいとされ、太陽光パネルリユース・リサイクルの選別が注目されている。
[画像・上:リユースチェッカーRUC-100]
アイテス(滋賀県栗東市)の「リユースチェッカーRUC-100」は、電気の専門知識が無くても、太陽光パネルのリユースとリサイクルの選別ができる診断装置だ。ボタン一つの簡単操作で、太陽光パネル1枚あたりわずか4秒で選別作業が可能となる。
同製品は、「開放電圧」「短絡電流」「直列抵抗」「バイパス回路の断線・短絡故障の有無」「絶縁抵抗」の5項目を測定し、測定項目を自動判別して、液晶ディスプレイに〇×判定で表示する。5つの測定項目はパネル毎に機器内臓メモリーに保存され、データはCVS形式で出力することができる。
オプションソフトの「RUC Client」を使うと、PCとRUC-100、バーコードリーダーをBluetoothで接続できる。パネルのバーコードを読み込んで、測定結果との紐づけが可能となる。
同社取締役・製品開発部統括部長・藤田敦氏は、「リユースチェッカーによる低コストかつ正確なパネル資源選別により、資源回収事業者、パネル再販事業者、保険会社、商社によるリユース市場創出が加速する」と見ている。