≪特集「太陽光パネル廃棄」来たるべき実像≫最新ソリューションピックアップ③浜田:豊富な実績基にリユースパネル活用自家消費EMSに提供
- 2022/7/4
- 特集
- 新エネルギー新聞2022年(令和4年)06月27日付

「ゼロエミッションリサイクル」を推進する浜田(大阪府高槻市)は、リユース・リサイクル両方を全国規模で対応する。日本一の「環境ソリューション企業」を目指し、客先からの「環境」に関するあらゆる問い合わせに対応する姿勢を貫く。
[画像・上:ホットナイフ分離法で、太陽光パネルを100%マテリアルリサイクル]
2018年西日本豪雨、2019年台風19号の大規模災害では、約3万8,000枚の廃棄パネル処理実績がある。同社では処分の相談を受けた後、リユース/リサイクルの選別を行い、リユースは中古パネルとして販売、リサイクルは素材として再利用する。
太陽光パネルリユースは、環境省より出された「太陽電池モジュールの適切なリユース促進ガイドライン」に準拠し、使用可能な太陽光パネルの買い取りを行っている。これまで買い取り累計は約15万枚となる。

リサイクルの手法は、エヌ・ピー・シー(東京都台東区)と共同研究した「ホットナイフ分離法」で、ガラスを割らずにEVA/セル層と分離し、再資源化を図っている。素材ごとに分解することでリサイクル率を向上させ、環境負荷低減に貢献する。
さらに、ニシム電子工業(福岡県福岡市)とサンテレホン(東京都中央区)との共同で、同社が提供するリユースパネルを活用した自家消費太陽光発電向けエネルギーマネジメントシステムの実証試験もスタートした。今後、大量廃棄予想される太陽光パネルについて有効な活用方法を提案し、安心して活用できるリユースパネルの市場構築を目指す。