≪特集「『2050年脱炭素』とバイオマス」≫木質バイオマス・ソリューション②Spanner:世界で900台以上の導入実績持つ小型木質バイオマス熱電併給プラント
- 2022/9/5
- バイオマス, 特集
- 新エネルギー新聞2022年(令和4年)09月05日付

小型木質バイオマス熱電併給プラントを展開するSpanner(スパナー)社は、独Spanner RE2 GmbHの日本法人で、設立10年目を迎える。世界27カ国に900台以上の導入実績を誇り、日本でも出力45kWから2MWの木質バイオマスガス化熱電併給プラントを西日本・東日本で導入済みだ。
[画像・上:Spannerのバイオマスプラント]
バイオマスではヨーロッパからの輸入設備を販売する企業は多いが、同社の強みは自らがメーカーであることだ。日本仕様の標準構成は、木質切削チップ乾燥機、木質バイオマスガス化装置、木質ガス熱電併給機、電力系統接続用電気設備、木質切削チップ搬送とフィーダーで、全てSpanner製。導入に向けて申請手続き代行や、オペレータ研修なども実施してサポートする。
小型木質バイオマス熱電併給プラントは、地域の資源を最大限活用する分散型エネルギー供給機器で、Spannerはその専門メーカーだ。代表取締役のO・バルテンシュタイン氏は「自然エネルギーは農業と林業と同じく一次産業。地方の資源は生活に必要な熱と電気供給を可能します。海外に依存しない、原子力に依存しない、安全、安心、地元重視の安定電源・安定熱源、弊社の機械は日本の本来の豊かさを活かして生活基盤を強化します」と話した。