NEDO「シーズ発掘事業」公募中
- 2024/4/15
- 総合
- 新エネルギー新聞2024年(令和6年)04月15日付

NEDO・2024年度「新エネルギー等のシーズ発掘・事業化に向けた技術研究開発事業」(新エネ中小・スタートアップ支援制度)
脱炭素・GXに貢献する再エネ技術の「芽」育成のため、中小企業やベンチャー含め総合的に支援
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、2024年度「新エネルギー等のシーズ発掘・事業化に向けた技術研究開発事業」(新エネ中小・スタートアップ支援制度)の公募を行っている。公募締切りは、5月16日(木)正午。

再生可能エネルギー分野の重要性を踏まえ、中小企業などが有する再生可能エネルギー分野の技術シーズを基にした研究開発を、公募により実施する。「新エネ中小・スタートアップ支援制度」と「未来型新エネ実証制度」の2つの支援制度からなり、今回の公募では「新エネ中小・スタートアップ支援制度」による実施者について公募を行っている。
また、福島イノベーション・コースト構想の推進につながる再生可能エネルギー分野の技術開発について支援を強化することにより、福島県浜通り地域の復興・再生に貢献する。
今回公募の「新エネ中小・スタートアップ支援制度」は、再生可能エネルギーや低炭素・脱炭素化技術の開発に取り組む中小・スタートアップ企業によるイノベーションの創出に資する提案を公募し、研究開発や事業化計画の進捗状況等に応じて、5つのフェーズで研究開発に対して助成される。
助成額は、社会課題解決枠フェーズA(1,000万円以内)、社会課題解決枠フェーズB(5,000万円以内)、新市場開拓枠フェーズα(1,000万円以内)、新市場開拓枠フェーズβ(7,000万円以内)、フェーズC(1.5億円以内)。
応募要件は、エネルギー基本計画、新成長戦略などに示されている分野に該当し、再生可能エネルギーの普及、エネルギー源の多様化に資する新規技術であること。また、日本国内で登記されている中小企業などであって、技術開発のための拠点を国内で確保できることとなる。
オンラインでの公募説明会を4月25日(木)に開催する。詳細および応募方法などは、NEDOホームページ『2024年度「新エネルギー等のシーズ発掘・事業化に向けた技術研究開発事業」に係る公募について』に掲載されている。
▼https://www.nedo.go.jp/koubo/CA2_100453.html
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【採択事例①】
環境エネルギー、北九州市立大学、(一社)HiBD研究所は、国産特許技術「HiJET技術」により持続可能な航空燃料(SAF:Sutainable Aviation Fuel)の国際規格「ASTM D7566」の「Annex2」に適合したバイオジェット燃料の製造に成功した。本技術は、化石燃料から製造するジェット燃料と同様の化合物で構成されたバイオジェット燃料を廃食用油など動植物性油脂から製造する技術。バイオジェット燃料の製造に適した新しい触媒やプロセスを開発することで、既存技術より低圧力・低温度での製造を可能にした。
[画像・上:【採択事例②】ベルテクス/エコ・プランナーが開発した、年間消費電力量を半減可能な地中熱冷暖房システムの概要図(提供:NEDO)]
【採択事例②】
ベルテクスとエコ・プランナーは、「ライニング地中熱冷暖房システム」を製品化した。同事業では、貯水蓄熱を効率良く利用することで長さを2分の1にした「ライニング地中熱交換器」と、エアコンの出力に合わせた循環水量の調整によって、必要な地中熱のみの利用と採熱効率の向上を可能にした「熱収支制御ユニット」を開発した。
2020年度までの本事業で行った実証試験を基に試算した結果、本システムが従来の空冷式エアコンに比べ年間の消費電力量を約50%削減できる見込みであることを確認した。

