《創刊10周年特集【こうなる・こうする「10年後のエネルギー、10年後の我が社・我が団体」】》(一社)日本太陽光発電検査技術協会(J-PITA)
- 2024/6/21
- 特集
- 新エネルギー新聞2024年(令和6年)06月10日付

《「今後10年のエネルギー」に向けて》
太陽光発電事業の長期安定電源化を支える「総合運用管理アドバイザー」として
[画像・上:J-PITA会員取扱い太陽光発電案件の累積規模と将来規模見込み]

新エネルギー新聞創刊10周年おめでとうございます。
再生可能エネルギーを推進するにあたり、業界への貴重な情報を10年間に渡り提供されてきたことに心から深い感謝と敬意を表します。
2012年に開始されたFITにより、大きく日本の電力事情が変わり、中でも可動部の無い太陽光発電設備は急速に普及と拡大をしましたが、急拡大を遂げるにつれ、多くの不具合が顕在化し、メンテナンスフリーの言葉は消失しました。
点検項目も売電収入や建設に関するイニシャルコストの償却に直接結びつく発電量が主たる目的項目でしたが、現在は予防保守を中心とした不具合の早期発見や長期安定稼働を目指した項目が主となっています。法定点検に加え、パネル洗浄や植生管理等も含めた総合保守として事業計画に組み入れる事業者も多くみられ、メンテナンスは単なる点検の位置付けから長期安定電源化を目的とした総合運用管理アドバイザーへの位置付けと変わり、事業者のメンテナンスへの必要性と認知度がこの10年間で大きく変わったと言えます。今後10年に関しては、事業計画策定時点でのメンテナンス予算の組み入れにより、長期安定事業化を図ることでメンテナンスサービスの導入率がさらに進むと考えております。弊協会では、近年導入の進む自家消費やPPA等の拡大、あるいは農業国として必要な再エネとの共存となる営農型へのサービスの充実や多発する盗難被害の防犯対策を含め、幅広く対応のできるポテンシャルを提供して参ります。
最後に、新エネルギー新聞様により、過去10年より今後10年、またそれ以降の再エネ業界に最新情報の提供と客観的なご意見を投じて戴けることで、我々の貴重な情報源として末永く活動されることをJ-PITAとして大いに期待しております。