【特集《全国小水力発電大会》】代表理事挨拶「〝長寿な再エネ〟小水力を主力電源にするきっかけの会に」
- 2024/10/28
- 特集
- 新エネルギー新聞2024年(令和6年)10月28日付

全国小水力利用推進協議会 代表理事
富山国際大学現代
社会学部 教授
上坂 博亨
[画像・上:筆者プロフィール写真]
全国小水力利用推進協議会は2005年に発足して、早や19年が経過しようとしています。これまでに2010年の山梨県都留市大会を皮切りに小水力発電サミットを5回開催し、その後大会名を全国小水力発電大会に改名して今回が9回目の開催となります。その間に東日本大震災を経ながら、今年は年初から能登半島地震に見舞われ、ますます地域における再生可能エネルギー普及の重要性が問われることとなってきました。
今年の大会では、ますます加速が求められる再エネ開発において、安定電源として主力電源の一翼を担う小水力発電の責任を考えます。とりわけ小水力発電の長所でもある設備寿命の長さは重要です。水力発電はよく「少なくとも50年は稼働する」と言われます。普通に運転して50年、大事に使えば100年運転も珍しくはありません。それを考えると今から私たちが建設する小水力発電所は、少なくとも2070~80年までは確実に現役で動いていると期待できます。これは世界が目指しているカーボンニュートラルの目標年である2050年よりも、はるか20年から30年も先の時代になります。そして更にもう少しで2100年、22世紀が聞こえてきます。かつて京都の蹴上発電所(京都市左京区)が京都の100年後を生み出したように、我々は次の100年の新しい近代化を生み出す、そういう設備に取り組もうとしていると言えましょう。小水力発電は100年にわたって社会基盤を支える役割を担っており、未来の地域社会づくりに影響を与える責任ある再エネであると考えています。
全国の小水力関係者が一堂に会するこの大会において様々な取り組みが交流され、未来の地域づくりに向けた有益な議論が展開されますことを期待しております。

