【特集「RE100化ソリューション」】≪インタビュー「リコー」≫RE100国内初加盟から2年、再エネに舵切る社会転換実感

【「RE100化ソリューション」イントロダクションより】

2017年4月、「RE100」に日本企業で初めて加盟したリコー。加盟から2年。脱炭素経営先進企業の現在地を訊いた。

[画像・上:お話をうかがったサステナビリティ推進本部 社会環境室 室長・阿部哲嗣氏(右)とサステナビリティ推進本部 環境推進室 プロセスグループ シニアスペシャリスト・内藤安紀氏]

阿部 2050年までに再エネ電力100%、2030年に少なくとも30%を目標に掲げスタートしたわけですが、最初の1年は世界中のグループ各社の現状を詳細に把握し、認識を合わせることが取組の中心でした。また参加表明後ご提案を受ける多数のソリューションの検討をする一方で、並行して発電設備設置のポテンシャルを調査するなどし、活動のベースづくりをしていました。

リコージャパン岐阜支社の社屋屋根に設置された太陽光発電設備。RE100達成の一環としてリコーはグループ施設のZEB化を推進している(提供:リコー)

この1年くらいでリコーとしての方針がグループ全社に浸透し、各国・地域ごとにできる施策が整理されてきました。期が改まり設備投資の予算化も進み、実行段階に入っています。現時点での世界全社の再エネ率は、RE100基準()で9.4%。基準に含まれない再エネ電力も合計すれば18%程です。RE100の基準では、系統経由で購入する電力の電源構成に含まれるトラッキングのない再エネ電源は算定しません。

―RE100加盟の目的の一つは、パリ協定を踏まえたCO2削減目標を達成するためでした

阿部 CO2も2030年までに30%減の目標がありますので、ロードマップを策定し再エネ化などの施策を推進しています。再エネ電力導入は2℃目標達成のための手段です。徹底的に省エネして使用電力を減らし、使用する分を再エネ電力に切り替え、最も効果的なCO2削減に繋げたい。

内藤 設備更新時に高効率設備を導入するなどしてCO2を削減していますが、ありがたいことにCO2排出量の多い事業部ほど、自覚的に脱炭素を経営計画に盛り込んで活動してくれています。サステナビリティ推進本部としては、グループの目指す方向や方針を設定することに加え、他事業部での事例を紹介したり、外部からの提案を共有したりして、一緒に考えて支援しています。例えば工場に行ってみると、案外気づくこともあります。クリーンルームの温度設定を慣例的に決めているなど。地道な活動ですね。

阿部 従来拠点は再エネ設備設置や省エネ活動を継続し、CO2を削減します。自社所有もしくは一棟借りの社屋の新設、移設時には、エネルギー効率の高いZEB仕様を前提に建築します。第一号の事例が3月に竣工したリコージャパンの岐阜支社です。建て替え計画に合わせ、Nearly ZEBで新築しました。熊本支社でも同様の計画があります。リコーグループの照明・空調制御システムも同時に導入して、環境配慮型オフィスのショールームとして活用します。今後、各都道府県の支社は新築時にZEB化する予定です。

内藤 岐阜支社は太陽光発電と蓄電システムを設置しています。EVも2台導入していて、BCP対策としても有効ですし、近隣に高校があり地域の避難場所に指定されているので、災害時には非常用電源として提供する準備もあります。

阿部 車両に関しては、リコーの役員用の車両を一部EVとPHVに切り替えました。今後グローバルにEV・PHV化を進める予定です。

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