≪特集≫スマートエネルギーWeek2019③アンフィニ/翔栄クリエイト/英弘精機/巴商会

[画像・上:昨年の会場より。エネルギー業界の最新動向を掴むために絶好の機会だ]

【②より続く】

アンフィニ

融雪機能付き太陽電池モジュール「ジャパンソーラースノーカット」

〚スマートグリッドEXPO〛東4ホールE33-20(福島県ブース内)

アンフィニは、福島県と共同出展し、「復興への取り組み」と新製品の融雪機能付き太陽電池モジュール「ジャパンソーラースノーカット」を紹介する。福島県楢葉町の太陽光発電モジュール生産工場を広くアピールし、さらなるビジネスチャンスの創出を狙う。

融雪機能付き太陽電池モジュール「ジャパンソーラースノーカット」は、太陽電池モジュール内に特殊融雪シートを組み込み、雪を積もらせない仕組みを持った太陽光発電システム。降雪量の多い地域での雪降ろしの負担(労力・コスト)を無くすと同時に、落雪による対人・対物の被害を防ぐメリットがある。新たに、雪を感知するとスイッチが入るセンサーを内蔵し、発電効率への影響も最低限に抑えることに成功した。ブースでは、電源を入れてモジュール表面が温かくなることを来場者が触って確認できるようにする。

同社は、ZEH/ZEBへの適用を考慮した低コストで簡易施工可能な屋根材一体型太陽電池モジュールにも注力する。さらに、結晶系(単・多)太陽電池モジュールの「研究・開発」や「製造」「施工」「メンテナンス」「リサイクル・リユース」各セクションにおいて新技術開発、特許取得、事業化、雇用創出を目指す。
「FUKUSHIMA産太陽電池モジュールと蓄電池システムの、福島県内、県近郊地域におけるシャアを上げていきたい。そのために福島県楢葉町にしっかり根付いた地元企業として、社員一同『生活者の目線で』『福島の復興、創生の一助となり得る』『未来につながることをしよう』を合言葉に邁進します」と担当者は話した。

翔栄クリエイト

ブースのイメージ

〚太陽電池展〛東1ホールE3-2

太陽光発電・バイオマス発電のEPCとO&Mで定評のある翔栄クリエイト。太陽光発電では固定価格買取制度の開始当初から、昨今の異常気象に対応する「風速50㍍以上に耐える架台」、主流になりつつある「分散型パワコン」を業界に先駆けて採用してきた。顧客に最適な設計と先進技術を提案し、多くのリピーターが存在する。また農業にも参入している同社は、低FIT時代に採算の取れるソーラーシェアリングも提案できる。工場などの自家消費向け大型屋根上設備に関しても展示。補助金の活用もサポートする。

バイオマス発電では2MW設備で11.99億円、10MW設備で41.9億円と、業界随一のコストパフォーマンスを誇り、商業運転開始まで18カ月という短納期のプラントを展開。バイオマスが盛んなタイで実績のあるボイラを採用、タービンはドイツMAN社製、制御は日本製で構成するという独自の仕様で、低コストだが焼却が難しい籾殻や竹も燃料にできる。

また今年は加えて小形風力発電も提案する。風力発電機はハブ高さ20.6m、ロータは15.6mで、受風面積が約191㎡と大出力。NK認証をはじめとして世界各国で認証済の高耐久性と、45デシベル以下の低騒音も特長だ。

ブースでは、太陽光・バイオマス・小風力の開発案件を多数紹介する。同社の開発案件は人気が高く、毎年これを楽しみにする来場者も多いという。

英弘精機

ポータブルI-Vチェッカー 「MP-11」

〚太陽光システム施工展〛東3ホールE25-32
〚風力発電展〛東5ホールE43-2

英弘精機は日射計をはじめとする太陽光発電のO&Mに役立つ製品と、風力発電を包括的にサポートする製品を出展する。

太陽光発電向けでは、新型日射計「MS-80」シリーズを中心に展示する。これまでにない高速応答性や長期安定性を実現し、乾燥剤交換なしで5年保証。全ISOクラスで電流出力とRS485出力をラインアップ。同社は全てのISOクラスの日射計を開発・生産する国内唯一のメーカー。最新のISO9060第2版(2018年11月発行)に対応している。ほかにドローン搭載用の薄型日射計「MS-80U」や、現場でIV特性を調べられるポータブルI-Vチェッカー「MP-11」を展示。広帯域分光放射計や複合気象装置も紹介する。

ナセル搭載型風況観測機器「WINDIRIS」

風力発電向けでは新型風況観測用ドップラーライダーシステム「WINDCUBE V2.1」を展示する。従来どおり高度40~200m以上までの風況が計測可能で、ハード面ではより信頼性が増し様々な場所に設置できるようになった。ソフト面では複雑地形での補正ソフトが導入され、日本国内での計測精度向上が見込まれる。

またナセル搭載型風況観測機器「WINDIRIS」も紹介する。ナセル上の風向風速計では得られないブレードの影響を受ける前の風を400m先まで計測できる機器で、風車のヨーエラーを把握することもでき、従来機種では左右2本だったレーザーが4本に増えたことで鉛直方向の風も計測できる。ナセル上での風況計測は風車の発電効率や性能などを確認する上で非常に重要とされる。軽量・小型なため様々な風車への取り付けが可能だ。またブースでは3DスキャニングライダーWLSシリーズや、風況観測用データロガー「Meteo40-L」も紹介する。

巴商会

巴商会のブースイメージ

〚水素・燃料電池展〛西3ホールW21-1

再生可能エネルギーの利活用を目的とした、水素製造システム構築と販売を手掛ける巴商会は、低圧水素の製造・利用設備の設計施工、運転管理の技術についてブースで展示する。同社は室蘭での低圧水素配送システム実証事業に参画しており、その成果を披露する。低圧水素は法的制限が少なく、設置・作業スペースが抑えられ、商業施設などへも比較的容易に導入できるのが特長だ。

FCモビリティ用TYPE4高圧水素タンク

また水素ステーション建設・運営事業についても紹介する。自社で設計施工し東京都江東区で商用営業する「新砂水素ステーション」に加え、施工実績も増えている巴商会は、水素ステーション建設を検討している企業や自治体向けに、水素ガス供給から設計・施工・保守までトータルの提案ができる。軟弱地盤に強い特殊基礎工法やBIM運用により、設計・コスト積算を合理化。低コスト建設を実現する。

国内販売を開始するFCモビリティー用高圧水素タンク・バルブシステムにも注目だ。韓国ILJIN Composite社のTYPE4高圧水素タンクに、伊OMB Saleri社のオンタンクバルブを附属し、UNR134認証およびKHK委託検査証明を取得。国際相互承認容器として使用できる。

【④へ続く】

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